「Area61 マークリーダ」は、普通紙と汎用イメージスキャナを使ってマークシートを処理するソフトです。専用用紙や専用読み取り装置が不要で、簡単かつ極めて安価に システムを構築できます。スキャン画像が多少回転したり上下左右にずれたりしても、3つの基準点を参照してマーク読取座標を自動補正します。また、認識パ ラメタを自分で微調整したり、認識結果とスキャン画像を対比表示したりできて安心です。Windows Vista/7/8/8.1/10 に対応しています。
※Ver.3 シリーズと比較して、Ver.4 シリーズでは以下の機能が追加されています。
●使い方
●使用上の注意
(メインウィンドウ)
メインウィンドウ操作盤 | 操作説明 |
スキャン画像をドラッグインまたはダイアログで複数指定します。
ヒント)スキャン画像が入ったフォルダをここにドラッグインすることもできます。 |
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スキャン画像に対応したマーク情報ファイルを指定します。 「マークエディタ」を使ってスキャン画像の基準点と選択マークの位置を指定すると、マーク情報ファイルが生成されます。 両面マークシート用紙を処理する場合、表画像に対して生成したマーク情報ファイルを「表」に、裏画像に対して生成したマーク情報ファイルを「裏」に指定し ます。またこの時、スキャン画像は表裏表裏... の順でスキャン画像ファイル欄に入力してください。 |
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PDF→JPEG | PDF→JPEG 変換機能 イメージスキャナーが出力したPDFファイルをJPEG画像に変換し登録します。PDF作成時、300dpiでスキャンしてください。 |
JPEG回転 |
画像回転機能 画像を90°/-90°/180°回転し登録します。主に、横長マークシートのスキャン画像を90°回転する際に使用します。 |
デバッグ出力 |
デバッグ出力チェック スキャン画像にマーク認識領域を重畳表示したデバッグ画像を生成します。デバッグ画像は、スキャン画像と同じディレクトリ に作成されます。 |
読取値CSVを開く |
「読取値CSVを開く」メニュー ファイルメニューの「読取値CSVを開く」によって、CSVに出力した正当入力行、配点入力行、集計入力行を再読み込みできます。 スキャン画像ファイル が1つでも指定されている場合、CSVファイル中の正答および配点を再利用してスキャン画像のマーク認識を実行します(CSVファイル中の読取値は表示い たしません)。 一方スキャン画像ファイルが1つも指定されていない場合、CSVファイル中の読取値を表示します。 |
(結果表示ウィンドウ) 正誤色分けボタンを押した直後の状態
結果表示ウィンドウ操作盤 | 操作説明 |
「濃度色分け」ボタンをおせば、マーク濃度の値に応じてセルの色分け表示がなされます。マーク無しと判断されると読取結果は-1(赤色 セル)になりますので、念のため、結果表示 ウィンドウで、赤色(マーク無し判定)のセルを左クリックしてスキャン画像を目で確認されることを推奨 します。 マーク無し濃度しきい値:マークの塗り方が薄い場合に、マーク無しとして判断 する閾値です。マーク無し濃度しきい値を変更し た時は「再読取」ボタンを押してください(このとき赤色セルの読取値は全て -1 にセットされます)。 薄いマーク濃度しきい値:マークの塗り方が薄いと判断する閾値です。閾値を変 更した時は「濃度色分けボタン」を押して画面 を更新してください。 「正誤色分け」ボタンをおせば、正解答は黄色、誤解答は朱色でセ
ルの色分け表示がなされます。正誤色分けを行う際は、正答入力行に正答が入力されている必要があります。 |
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結果表示ウィンドウ |
●編集機能 セルを右クリック(ま たは、セルにカーソルをあわせてENTERキー) で、 読み取り値を修正できます。右クリックして表示されるダイアログでは、カンマ区切りで複数列の値を一括入力可能です。セルを左クリック(ま たは、セルにカーソルをあわせてSPCキー)で、 スキャン画像確認ウィンドウが開きます。読取結果と対応するスキャン画像を対比表示できます。デジタル採点問題の場合はデジタル採点ウィンドウ(後述)が 開いて該当画像が表示されます。また、ファイル名列をクリックすれば、読取り結果と対応する スキャン画像全体を表示できます。 (スキャン画像確認ウィン ドウ) 各種キー操作:
正答入力行、配点入力行、集計入力行の任意列を左クリックまたはENTERキーを押して値を入力できます。配 点入力行が空白の場合、配点は1点とみなされます。不正解時は0点としてCSVファイルに採点結果が保存されます。また、正答入力行、配点入力行、集計入 力行の任意列を右クリックするとダイアログが開き、カンマ区切りで値を一括入力できます。 「歪み」列:ADF付きスキャナーは紙送りゴムの劣化などで紙が滑って正しくスキャンできない場合がありま す。紙の滑りが大きいと「歪み」列の値が大きくなります。歪み量 が大きい画像は再スキャンを行うか、スキャナーの交換が必要となります。 ●集計機能 集計入力行の連続した複数列に"-"または"+"を入力することで、読取文字をつなげて文字列としてCSVに出力すること ができます。例えば、読み取った学籍番号の各桁をまとめ、1つの文字列として出力するような用途に使えます
集計入力行に「 ( )正解点」、または、 「{ }正解点」を記入すると、部分点を与える問題、または、順不同部分点を与える問題とすることができます。( )で囲まれた範囲は部分点問題、{ }で囲まれた範囲は順不同部分点問題となります。すべて正答していれば正解点、一部が正答であれば配点入力欄に記入されている部分点を与えます (以下の例をご参照ください)。 ●結果保存、その他機能
「結果保存」ボタ ンを押すと、読取値と採点値がそれぞれCSVファイルとして同一フォルダに保存されます。採点値のCSVファイルは、正答入力欄に正答が 1つ以上入力されている場合にのみ作成されます。 「正答 画像読込み」または「配点画像読込み」ボタンを押すと、1行目のスキャン画像を正答入力画像または配点入力画像と見なし、正答欄または配点欄に自動転記し ます。 この時、1行目のスキャンデータは削除されます(正答入力画像または配点入力画像とは、正答または配点がマークされたマークシート用紙をスキャナーで読 取った画像を指します)。 「デジタル採点」ボタンは デジタル採点ウィンドウ(後述)を開きます。デジタル採点は記述式問題の採点がパソコン画面上で行える機能です。 「ファイ ル名変換」では、読取値に応じて画像ファイル名を一括変換できます。読み取った学籍番号に画像ファイル名を付け替えるような用途に便利です。 「回答別集計」では、回答毎の人数を集計しファイル出力 できます。アンケートを実施して、どのような回答が多かったかを知りたいような場合に便利です。 「エ クスポート、または、インポート」では、正答入力行、配点入力行、集計入力行の値を設定値CSVファイルにエクスポート、または、設定値CSVファイルか らインポートできます。インポート時は、読取値CSVファイルや採点値CSVファイルから正答入力行、配点入力行、集計入力行の値を読み込むことも可能で す。 |
デジタル採点ウィンドウ | デジタル採点は記述式問題の採点がパソコン画面上で行える機能です。各
問題ごとに複数人の解答画像を並べて表示します。 「画像番号」で問題を選択し、点数欄に点数を入力します。セルを左クリック(ま たは、セルにカーソルをあわせてENTERキー) で、点数を入力できます。右クリックして表示されるダイアログでは、カンマ区切りで複数行の点数を一括入力可能です。 デジタル採点ウィンドウで点数を入力すると結果表示ウインドウにもその点数が反映されます。 結果表示ウィンドウのデジタル採点列のセルを左クリックすると、デジタル採点ウィンドウが開いて該当画像が表示されます。 |
複数選択問題 |
複数選択問題について 複数選択問題は、列番号の前に*マークが表示されます。複数選択問題としたい問題については、マークエディタで予め指 定しておく必要があります。ま た、選択肢が1つの問題を作成する場合は複数選択問題として作成してください。 複数選択問題が1つでも存在する場合は、「ドット数しきい値」というテキストボックスが追加表示されます。「ドット数しきい値」より多 くのドット数が塗られたマークが、マーク有りとして検出されます。また、しきい値ドット数に近い(近さは±の右の テキスト枠で調整可)要注意マークは緑色表示されます。 ドット数しきい値を変更した際は、「濃度色分けボタン」を押して表示を更新してください。 読み取り値の上にマウスカーソルを置くと、ウィンドウ左下に検出ドット数(1マーク内の塗られたドット数)が表示され ます。この値を参考にマーク有りと認識する「ドット数しきい値」を調節してください。 複数選択問題の正答入力欄には、「1 3 5」、「5 3 1」のように空白区切りで正答値を入力してください(数字の順序は無視されます)。
●正答・誤答の判定( 「1 3 5」が正答入力欄に記入されている場合)
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操作盤 | 操作説明 |
10→0変換:出力結果が10の場合に、0に変換して表示および保存をします。 転置書出:CSV保存時に、行と列を置換して保存することができます。設問数が255を超えてEXCELの列数上限を超えてしまう場合 などにお使いください 画像回転:プレビュー画像を強制的に180°回転させたい場合にチェックしてください(通常は自動的に回転補正が行われるためチェック する必要はありません)。 |
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画像縮小比率:切り出し画像の縮小比率。スキャン画像を何%に縮小するか指定します。100の場合は縮小を行いません。 くっきり化度合:切り出し画像のくっきり化(エッジ強調)処理の度合を指定します。0の場合、くっきり化処理を行いません。 |
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単一選択問題の複数マークチェック:有効にすると、単一選択問題で複数マークが塗られたことを検出し、結果表示パネルに灰色表示しま
す。 単一選択問題のマーク無しチェック:単一選択問題において、マーク無しと判定される条件を指定します。塗られている面積割合(パーセント)が指定された値 未満の場合、マーク無しと判定されます。 基準点マークの濃さ:「読み取りエラーが発生しました:」というエラーが発生した場合、スキャン画像のコントラストが低く、基準点が最低濃度より薄いこと が原因として考えられます。このしきい値を変更してみてください。 PDF→JPEG、JPEG回転:PDFまたはJPEG画像を変換する際に、出力する画像を 90°、-90°、180°回転させる際に設定します。 |
操作盤 | 操作説明 |
マークシート設計方法 |
○基準点
○マーク
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マークエディタ使用方法 |
●作業手順
●マーク情報の再編集
●複数選択問題の指定 ●デジタル採点問題(切り出し画像範囲)の追加・削除 デジタル採点問題(切り出し画像の範囲)を追加します。自由記入欄などの切り出したい範囲(四角形)の四隅を左クリックします。四角形の上辺が水平になる よう に画像が自動的に 回転して保存されます(JPEG画像として保存されます)。切り出し画像範囲内を左クリックすれば、追加した範囲を削除できます。 |
●スキャナ&プリンタについて
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